「愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。」（コリント人への手紙第一14章1節）
預言の働きは強力な力を持ちます。しかし、「教え」とか「慰め」の分野では働きは進むのですが、「予告」とか「指示」の面で働きが起こらない、こういう面が出てきます。それに対して、P牧師は言われました。
TLEA が「預言の働き」に入った順序は
TLEAは1984年に教会をスタートして、徹底して祈り聞き従う、主から言葉を受けて、その言葉によって進んでいく、という形を取りました。これはジョージュ・ミュラーなどの福音派の伝統です。
（1）教会をスタートの場所探しで…
主から、東京の国分寺で開拓するように示されました。ただ、主が言われるのは、主の時に捜しに行きなさい、と語られたのです。それで、主の時の示しが来るまで行かなかったのです。
2月が過ぎ3月に入ってきました。本当にやるんですか、などと言われ、焦ってきました。とうとう、示されてないのに捜しに動きました。全く見つからず、とても無理な感じでした。悔い改めて、主の時を待つことにしました。数日後、「今日行きなさい」と語られたのです。最初に商工会館に行ったら、そこが決まって、そこを約20年使うことになりました。この時、「聞き従う」です。
予告・予知の問題でも、指示の問題でも、こちら側が「聞き従う」という立場を取っていなければ、具体的に示されることは、あまり多くはありません。
（2）「預言の働き」が開かれました。
祈り聞き従いを徹底すると、確認を取るのに時間がかかり、「もっと速く、もっと正確に」と祈り求めた結果、「預言の働き」が開かれたのです。ある姉妹が「預言が来るのですが、語っていいですか？」と言ってきたのです。大きな決断が必要でしたが、祈り確認を取ると、「これは主から来ている」ということが示され、確認が取れたのです。
（3）預言による驚くべき示され方
預言で、「預言の本を出しなさい」と語られました。4月中に出しなさいという条件が付いていて、しかも、Aさんがミスして4月に出せなくなります。だがら備えをしておきなさい、と。もう1つ、4月中に出ないと、読むべき人が読まなくなります、と言うものでした。
確かに配本されてから、頁のミスがあり回収になってしまいました。
返本業者の対応をしていたので、かろうじて4月末に出せました。ミスしたのは、やはりAさんでした。大事な時に眠くなったのだそうです。
その後がすごいのです。そのタイミングで、不思議さんがPTAで知っていた方が、預言を熱心に求めていた方で、不思議さんは出来たばかりの預言の本をその方に渡したのです。その方は読んでから、何と新井先生に預言の本を読ませたのです。新井先生の側近の方だったのです。
新井先生はTLEAへの批判中傷をそのまま受け取っていたので、10年間位、TLEAとの関係は最悪でした。預言の本により、誤解が完全に解け、新井先生とTLEAは素晴らしい関係になったのです。ハレルヤ！
（4）「南ユダ王国」と「北イスラエル王国」では
日本は北イスラエル王国の流れと言われています。南も北も裁きに会いましたが、南は素晴らしい王様が何人か出ています。北は出ていません。神様に従っている王様の時には、預言の働きは大きく起こり、そうでない時は、ちがいます。預言の失敗、成功のポイントは、我々の聞き従いの対応がどのようになっているかによります。
（5）後悔される教会移動での失敗
P牧師がまだ神学校で学んでいたころ、カリスマの問題があり教会を変わることになりました。「きっとそうだろう」ということで、大坂の教会への移動をOKしてまったのです。主に確認を取っていなかったのです。そちらに入会の段階になってから、主が「ちがう」と言われたのです。帰りの電車で京都を通っている時、何とも言えない気持ちになられたそうです。その後、いろいろあってから、馬橋教会に導かれたのですが、今も、京都を通るたびに「その失敗」を思い出すそうです。
（6）従う力がないから「助けてください」、が正しい対応！
P牧師は言われました。一つ分かってきたことは、「従う力がない」ということです。従ったと思ったのは、主の特別な恵みがあったからで、「それが無ければ従えない」ということが分かったのです。
その結果、方向が変わりました。従えないのが分かったので、従えるようにしてください、間違っても御心を行えるようにしてください、と祈るのです。そうなりますと、主が働いてくださるのです。
その時、賜物の働きは、より明確に、具体的に現れてきます。（完）