「御霊を消してはなりません。預言をないがしろにしてはいけません。しかし、すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅くまもりなさい。」（テサロニケ人への手紙第一5章19～21節）
新約時代の「預言」は「間違い」も含む！
ユーチューブで何人かの説教者が、「預言では、1回でも間違えたら、それは偽預言者である。」と話されていたと、P牧師が語られました。それは正しくなく、新約時代の「預言」は「間違い」も含むので、その大切な注意事項を解説されました。
「旧約」と「新約」で違う場合は、新約を取るのが原則！
一つの神の啓示が旧約聖書と新約聖書で違う場合は、新約の方をとるのが原則なのです。例えば「罪の贖い」には、旧約では羊や牛をいけにえとして捧げますが、新約では主の十字架を信じることによる信仰です。
同じように「預言」についても、違うことが書かれています。旧約では、確かに1回でも間違えると、それは正しくない、死ななければ、ともあります。新約では全く違い、「すべてのことを見分けて、本当に良いものを堅くまもりなさい。」です。これは、預言の働きにおいては、それが本当に神から来たかどうかを吟味しなければならない、ということです。間違いを含む、正しいものだけをしっかり保ちなさい、吟味し見分けなさい、と言っています。
不思議さんに預言された方が、「安心されました」！
当時カトリックだった不思議さんに「あなたは27歳の時にプロテスタントの牧師と結婚します」と預言した人がいました。この預言は成就しました。P牧師が、その方に、新約時代の預言は間違いも含むことを話してそれを吟味して、正しいものをしっかりと選別して、それを握り従いなさいと書いてありますよ、と言いました。するとその方は、あ～良かった、一回も間違ってはいけないと苦しんできたことから解放されました、と言ったそうです。旧約の立っているなら、救いさえ、おかしい可能性があります。
預言の働きは「教会を土台に用いる」、「吟味する」！
P牧師は、預言の働きは大きな混乱があると言われました。その問題の原因は2つあります。
一つは、御霊の賜物、特に預言は、「教会を土台として用い」、「教会の管理と指導の内に用いる」ことが必須です。
もう一つは、吟味です。これが「本当に神から来たかどうかを確認する」、これが必須です。確認して正しければ、従って行くことは重要な意味合いがあります。福音派は預言は危険と、片づけてしまいます。また、カリスマ・ペンテコステ派でも正しく用いられないことがあります。
「旧約」は「新約」の影、「新約」に至る前段階！
同じことに対する神様の啓示が、旧約聖書と新約聖書で違うのならば、これは新約に立つべきです。なぜなら「旧約」は「新約」の影であり、「新約」に至る前段階だからです。完全な啓示は新約にありますから、私たちはそこに立つということは重要な意味があります。
「見分け」が出来ないと、本当に大変です！
見分けが出来なくて、体験した苦労話です。湾岸戦争（1990年頃）の後に、イスラエルに行きなさいと語られて、行ったときのことです。
旅行社は専門家だからと、言われたことを鵜呑みにして、大失敗をしたのです。成田からイスラエルには、アテネ経由でオリンピック航空が飛んでいたのに、なんと、ロスアンゼルス、フランス、そして電車でアテネへと回らせられたのです。帰られてから言ったら「聞かれなかったので言わなかった」そうです。
当時は、まだ海外宣教が慣れておられなかったせいでしょうか、とにかく、どんな場合でも「見分け」ということは大切なことなのです。
だれが「見分ける」のでしょうか。あなたです！
それが本当に神から来たかどうか、確認する、これが重要です。だれが「見分ける」のでしょうか。それはあなたです。これは本当に御心なのかどうかをです。この聖書箇所「御霊を消してはなりません。預言をないがしろにしてはいけません。しかし、すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅くまもりなさい。」には、カリスマの働きを見分けよ、本当に聖霊が働いて起こることか、悪霊が働くことか、自分の人間的な感覚や感情か、正しくとらえなさい、と言っています。
主がなそうとしておられることを、全うすることが必要！
神の働きと業が大きく起こってきています。孤児院の働きは、カンボジアでは、40名～50名の方々が卒業しました。大学に行った方々も多いです。現在は十数名の方々を育てています。ザンビアでは、小学校が出来ました。80名位の子供たちがいます。そして今度、中学・高校の建物が出来ました。中学生は10名位です。以前には考えられない働きが起こってきています。
多くのクリスチャンが、聖書的に間違った解釈や、吟味とか、教会観をしっかり学ばないために問題が起こっています。主の御心を全うしてゆきましょう。