「見よ。主の日が来る。その日、あなたから分捕った物が、あなたの中で分けられる。わたしは、すべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせる。」(ゼカリヤ書14:1、2節)
「終わりの時」のことを考えるとき、「世界の国々の動き」は大事なポイントであり、もう一つは「霊的なこと」。この2つに重要な意味合いがあります。
このゼカリヤ書14章では、使徒の働き1章11節にある「(イエス様が)あなたがたが見た時と同じ有様で、またおいでになります。」と記されていることが、ここに具体的に書かれています。
これは再臨の日の出来事で、反キリスト軍がエルサレムを占領していきます。反キリスト軍には、すべての国々の民が従っているのです。エルサレムの半分が占領され、滅ぼされる直前に、イエス様が再臨されて逆転があるのです。「主が出てこられる」(ゼカリヤ書14章3節)とあり、降り立つのは4節に「オリーブ山の上」と明確に描かれています。イスラエルチームで行くオリーブ山です。
同5節に「すべての聖徒たちも主とともに来る」とあるが、この聖徒は誰かというと、患難中に復活が起こります。主にあって死んだ、天国にいる聖徒たちに御霊の体が与えられます。もう一つはその時携挙される人々、私たちも入りますね。(Ⅰコリント15:52)
イエス様の兵隊として
ですから皆さん、再臨の素晴らしい光景を見ようなどと思ってはだめです。我々は来られる方のイエス様の兵隊なのです。また、この戦いで死んだら、傷ついたらどうしよう、などと慌てる必要はありません。その時は、我々は御霊の体によみがえっていますから、死なないし負傷しないのです。特別な体なのです。
千年王国では
圧倒的な主の勝利が現され、その目撃者か、実行者になるのです。神の国がやってくる、千年王国です。そう書いてあります。
その中で興味深いのは、反キリスト軍で生き残った者たちがいることです。世界中の国々から来るわけですから、たくさんの軍の人たちがいます。その方々は勝負がついた後に、そのまま残りますから、千年王国では御霊の体の私たちと、敗北してそのまま生き残った人々と、この2つの形になります。これを覚えておいてください。
五職の復活、特に使徒と預言者
終わりの時には、イエス様が王となられるのですが、同時に霊的な祝福が起こるのです。その一つは賜物の働きです。患難期リバイバルの大きなポイントとなります。賜物の働きとともに、教会の復活です。五職の復活が起こってきます。神が言われている五職(使徒、預言者、伝道者、牧師、教師)です。(エペソ4:11)
ここで間違えないようにしなければならないのは、12使徒やパウロは特別だということです。教会の土台となった12使徒は、もう出ません。これから出てくる使徒は、教会をたて上げ、人々の信仰をたて上げる働きです。決して特別な権威があると思ってはなりません。
教会の働きは非常に強力なものに
使徒と預言者に立った人たちは、より主の生きた働きを現わすようになります。主の直接的な意思とか、奇跡の働きとかを現すようになります。どの教会も牧師、伝道者、教師はいます。しかし、使徒と預言者は、その教会が受け入れないと、それは現れてきません。使徒と預言者により、教会の働きは非常に強力なものになってくることを覚えておいてください。この教会は使徒団に導かれている教会です。どの教会も導かれているのですが、受け入れなければ現れません。
あえて使徒や預言者という呼び名はつけません。なぜなら、使徒と預言者に立てられた者たちだったら、具体的にその働きは、その人々を通して現れているはずだからです。だから、わざわざ名前をつけてその位置につける必要な全くないのです。神の御心を運び、更に奇跡が起こり、生ける働きを導く、そういう事柄が起こっているはずだからです。
この教会が終わりの時の働きの中心となります。どうしてかというと、働きのポイントとなってくる、そう書いてあるからです。使徒と預言者の働きは、聖霊の働きによる、賜物の働きにかかわった特別な働きであることを覚えておいてください。(完)