TLEAでは初期の頃、何名かの世界の著名な器との関わりが開かれ、貴重な教えを受けました。一番初めに来られたのは韓国の崔子実牧師でした。小さな教会に世界的な器が来るはずがない、という状況でしたが、来られたのです。韓国の祈祷院に何度も行くなど、断食祈祷を初め貴重な教えを受けました。
この教会に神様が、崔子実牧師を一番初めにお送りくださったことは、もう一つ大きな意味がありました。それは、崔子実牧師が女性牧師であるということです。キリスト教会には、女性牧師を立てる教会と立てない教会があります。それは、テモテへの手紙第一2章12節に「私は、女が教えたり男を支配したりすることを許しません。」とあるからです。しかし、神様がこの教会に女性牧師を最初に送られたことは、主は「女性の器を立てる」ということを意味しています。
では、聖書的にはどうなるのか。それは、律法、言葉には従いますが、信仰はそれを超えるということです。その良い例はいくつもあります。ルツ記のルツは、旧約聖書の第一の女性の器です。しかし、ルツはモアブ人で、主の集会には加わってはならないのです(申命記23:3)。用いられたエステルも、異教の王と結婚しました(エステル記2:17)。これは禁じられていることです。ですから、言葉は守りますが、それを超える導きがある時に、その導きに従うことがポイントです。私たちは、女性は教えてはならない、という言葉を知っています。しかし、主はそれを超えて導きの女性を立てて用いてくださっています、とP牧師は語られました。
主は、その第一号として崔子実牧師をこの教会に導いてくださり、この教会では沢山の女性牧師が立っています。言葉は基本的には守らなければならないのですが、それを超えて主が導かれる時は従います。
イスラエルの民の出発点は、大飢饉の災害から
イスラエルの民の約束は、アブラハムが創世記15:5で受けています。しかし具体的にはヤコブの子ヨセフによって、ヤコブ一族がききんから守られ生き延びられるようにエジプトに入る時から始まります。
ヤコブの12人の息子の下から2番目のヨセフは17歳。創世記37:5~11で、2回の夢を通して、兄たちや親よりも偉くなるという神様からの示しを受けます。
この事を通して、ヨセフは兄たちから憎まれて、エジプトに奴隷として売られてしまいます。しかし、ヨセフは2回の夢を通しての語り掛けを、決して手放しません。主から目を離さないので、奴隷になっても囚人になっても、主は豊かにヨセフのすることを祝福してくださいました。
そして、主の時が来て、パロの夢を解き明かして、ヨセフは囚人から一気にエジプトの総理大臣になります。パロの夢の解き明かしの通りに、7年の豊作の後に、7年のききんが始まりました。そして総理大臣が奴隷に売り飛ばしたヨセフだとは知らずに、兄たちはエジプトに食料買い付けに来ました。
そして、とうとうヨセフが兄たちに告白する場面が創世記45:1~8です。ヨセフが17歳の時に受けた、夢による神様からの語り掛けは、「偉くなる」という示しですが、2回とも「家族との関係」で語られています。それが創世記45:1~8に現れています。ですから、迫害した兄たちを見下すという思いはヨセフには全くなく、語られたことを素晴らしく実現してくださった主の愛に溢れた、兄たちとの再会場面になりました。
ここで、ききんという厳しい災害を用いて、主が大いなる御業をなしておられます。今はコロナ感染が世界的に、そして日本でも想像以上の第6波が来ています。これからの後のことは、誰にも分かりません。コロナが終わらないということにも、御心があるとも語られています。年度のみ言葉では、「それよりもさらに大きなわざ」(ヨハネ14:12)と語られています。ヨセフのように、主に語られたことは決して手放なさないで、主の御業を見せて頂きましょう。