The Light of Eternal Agape 東フィラデルフィヤ教会
MENU
週報巻頭言

とにかく今日神に感謝しよう!

  • east-phila
2022_1101ニュース画像1
講演会開場の「エマオ」(仙台市)

講演会「危機と神学」で学んだこと

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東の方でその方の星を見たので、拝みにまいりました。」(マタイの福音書2章2節)

今回は筆者(蔵元)が、この10月にキリスト教神学入門講座「危機と神学」(全3回)で学んだことから、理解できた範囲で報告させていただきます。講師の方は神学部の教授を務められた牧師の方です。ドイツの著名な神学者カール・バルトに師事して研究をされた方です。

大変な危機の時代のドイツを中心に、第一次世界大戦、ヒットラーの第二次世界大戦、その後、分割された東西冷戦を体験した神学者バルトの論文から学ぶ。

第一次世界大戦(1914年)で大敗北を喫したドイツ。若きバルトは「私たちは、その方の星を見た」とイエス様への信仰告白する者は、今日、神に感謝しよう、と励ましのメッセージを続けた。戦禍を「神の授けられる力強い授業」と。

第二次世界大戦(1936年~1945年)では独裁者ヒットラーに抵抗して狙われていたので、スイスに移り、そこからドイツのヒットラーに屈しない各教会を励ましました。告白教会というナチ政権に対峙する教会グループが形成され、展開と挫折を経ているが、とにかく抵抗は続けたようです。

ここで、日本での第二次世界大戦中のキリスト教会との比較がありました。残念ながら、日本では、各キリスト教会は国家権力により日本基督教団としてまとめられて、戦争遂行に協力したのです。

天皇崇拝はキリスト教に抵触しないとしました。ホーリネスの教会だけは抵抗した教会がいくつかあり、迫害された信徒も多く、殉教者も7名ほど出たそうです。そして、戦後、ドイツでまず告白教会を中心に「教会の悔い改めの声明」が出され、日本も、遅れましたが日本基督教団として、戦争に協力した罪の悔い改めの声明が出されました。これは良かった。

ドイツとバルトのことに戻りますが、戦後はドイツは西ドイツ、東ドイツに分割されます。そして、東西冷戦の影響をもろに受けます。その中で、戦争の可否について神学的な議論があり、バルトは核兵器が現れた現代では、どのような戦争も肯定できないと、結論したそうです。

その後、教会のエキュメニカル(教会の一致促進)な宣言や世界教会協議会という動きが出てきて、バルトはカトリックとの関係も深める方向になったという。

2022_1101ニュース画像2

感想

3回の講演を部分的に報告しました。有益なお話も多かったのですが、聖書の引用が少なかった、ということを感じました。私たちの身の回りには、コロナ感染やロシアのウクライナ侵攻など、これまで無かったことがどんどん起こってきています。マタイ24:42には「だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです。」とあります。

これからの「危機」を考えるのにヨハネの黙示録は大切です。しかし、今回、講師の先生にお聞きすると、ヨハネの黙示録を研究している神学者がおられないということでした。私の聞き方が悪かったのかもしれませんが、そのような神学者の方々は、あまりおられないのかもしれません。

私たちの教会は大変な使命が与えられているのだなあ、と改めて感じました。P牧師が精魂込めて語ってくださった黙示録セミナーは貴重です。しっかり学んでいきたいと思います。土台にあるのは、祈り聞き従いと御霊の賜物の働きです。預言の本の翻訳が東ヨーロッパから進んでいます。考えてみるとバルトのドイツに到達したのですね。ドイツチームのお働きが楽しみです。その前に、イスラエルチームが遣わされ、新年礼拝と年度のみ言葉が与えられます。

年度末に、徹底して感謝し、熱心に祈り備えていきましょう。そして、与えられます「新年度のみ言葉からの語りかけ」を受けていきましょう。」(完)

記事のKEYWORD

記事をSHARE

前のページへ戻る